2020年夏アニメ(個人的)総決算
どうも、ルビジウムと申す者です。いよいよ今期のアニメも一通り完結を迎えましたので例のごとく総決算と題して拙い文章ではありますが感想・評価を述べていこうかなと思います。今期はコロナの影響で延期になっていた作品が軒並み帰ってきたことでとてつもなくハイレベルなクールであり時期によっては覇権候補の作品でも厳しめの評価になっているかもです。客観的な評価を心掛けているつもりですが甲乙付け難いとなった時にはやはり最終的に自分の好みが反映されてしまっている可能性についてはご容赦ください。
あと自分がどのような基準で評価してるかについてはこの記事を読んでください。特に絶対評価と相対評価の重みとかは目を通して欲しい感あります。
というわけで早速下位から順にいきたいと思いますが、自分も誠に遺憾なことに全ての作品を見ている訳ではないので自分が見ていた作品のみになってしまいますがそこはご了承ください。加えて、自分の中では各項目(ストーリー・映像・演出およびそれぞれの絶対評価・相対評価)でおおよその点数を付けていますが内訳を公開するのは採点ガチ勢の方に色々言われそうで怖いので基本なしということで許してください(保身)。
ここからはネタバレ等もあるので注意してください。(20年秋クールに続く作品に関しては2020/10/1現在での暫定評価です)
あと画像なんですが検索とかTwitterで適当に引っかかったのをコピペしただけなので著作権とかに関してはあまりツッコまないでもらえるとありがたいです。
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E(~49点)
ジビエート(今期ワースト)
名だたる名作・良作が集まった今期においてこの作品は逆の意味でスゴい作品。冒頭から安っぽい展開に加えて中盤もこれといった見どころもなく最後には超展開で視聴者は完全に置いていきぼり。最後もおれたたエンドみたいな感じで何にも解決してないですし。制作陣も途中で投げやりになったとしか思えない。作画に関しても中途半端な(単純に古めかしいだけにも見える)せいでネタにするにしてはパンチが弱い(もっとめちゃくちゃ作画崩壊してればネタにしやすかったのに)。およそ令和の作品とは思えないこの作品、20年前の作品って言われた方がまだ信じられるレベル。このレベルの奇作は5年に一度くらいしか現れないので久しぶりにクソアニメに出会えたことに関しては感謝しています。
D(50点~59点)
ピーター・グリルと賢者の時間
我々はこのアニメを見て何を感じ取れば良かったのでしょうか? 結局、性欲には勝てなかったよ…ってことでしょうか? 作中を通じてピーター・グリルが自制できるようになる訳でもなければ婚約者との仲が進展するわけでもなく、ラブコメにしては開き直りすぎな気がします。別に見てる側はコレのお色気シーンで嬉しくなったりしないし(多分) これを見る15分間で別の作品を見る方が賢明と言える作品。
宇崎ちゃんは遊びたい!
↑画像からしてウザい
一言で言えば登場人物全員がウザい。ウザいことがテーマなので宇崎がウザいのはしょうがないとしても他の登場人物全員ウザかったり頭がおかしいのは流石に見てて辛いものがある。自分は途中から感情が無くなっていたので淡々と見ていましたがいちいち登場人物の行動にツッコミを入れていたらキリがないです。入れてくるネタもネットスラングとかが多くて、もはや見てる側が恥ずかしくなってくる、そんな作品でした。
C(60点~69点)
巨人族の花嫁
恒例の僧侶枠ですがもはや男同士の恋愛ものなので僧侶枠と言えるのか分かりません(厳密な僧侶枠の定義を知らないので有識者の皆さん教えてください)。5分しかないのでしょうがないですが、話が起承転結の転だらけになって嵐のような展開で進んでいきます。実況をツイートしようとしたら既に終わっているみたいな感じです。話としては様々な出来事を通じて2人の恋心が進展していくという王道なので可もなく不可もなくという感じです。尺が短すぎるのでどう言ってみようもないですが…
B(70点~79点)
ド級編隊エグゼロス
作画崩壊に足下をすくわれてしまった悲しき作品。ジャンプSQ原作でToLOVEるの意志を継いでくれるエッチなアニメになってくれるかと思いきや、下着すら白い光で隠されて見えないという完全なToLOVEるの下位互換。オマケに途中から作画もとろけだしてしまい酷いことに。お色気シーンはかろうじて作画崩壊まではいかなかったものの戦闘シーンが時々崩れてる回があったのはやっぱり残念でした。OPはかっこいいですしEDは今期屈指の名曲なのでもっと頑張っていれば今期の上位陣とも張り合える作品になっていたであろうだけにもったいない作品。
THE GOD OF HIGH SCHOOL
前期の神ノ塔と同じく韓国原作のアニメですね。金のかけ具合が尋常ではなく、今期1、2位を争うレベルの超作画です。作画だけでも楽しめる作品ですがその一方でストーリーが余りにも貧弱、というよりも見てる側が途中から何一つ理解できなくなります。高校生の格闘技大会やってたうちは良かったですが謎の組織とか出てきて、しまいには神(本物)とか出てきてしまい何がなんだかわからないです。高校生要素どこ? 逆に言えば外国産アニメも話さえ良くなれば日本産アニメをはるかに凌駕できるポテンシャルを秘めつつあるってことを体現してくれましたね。近い将来アニメも外国産だらけになってる予感を感じさせる作品となりました。
恋とプロデューサー ~EVOL×LOVE~
原作は中華のソシャゲということで最初は全くといっていいほど期待していなかったこの作品。主人公の「わたし」ちゃん(アプリのプレイヤー自身の分身がモデルでデフォルトネームが無いためこんな名前に)が可愛いのでそれを目的に見始めましたが攻略対象の男性キャラのCVが妙に豪華だったり、EDが鈴木このみさんだったりと気合の入れ方はしっかりとしており、わたしちゃんの服装パターンをめちゃくちゃ用意していたりと作画班も頑張っていましたね。乙女ゲーのシナリオに関しては何をもって面白いとするのか非常に難しいですが(自分は対象の層ではないので)、この作品は超能力もので意外と自分のような人間でも楽しめる世界観でした。個人的にはOPの入り方がすごく好きで、ここだけだとめちゃくちゃ面白そうなアニメ始まった感があります。(決して本編がどうとか言っている訳ではないです) 最終回の後も隠された謎とかがありましたが、アプリの展開との兼ね合いもあってキリが良いところまでをアニメにしたのかなと思います。正直、めちゃくちゃ今後のストーリーが気になる。リゼロとデカダンスの合間の空き時間に見るくらいがちょうどいい作品だったので放送時間がホントに絶妙だったと思います。
シャドウバース(第2クール)
本格スマホeスポーツ(笑)アニメも第2クールに突入! という訳でしたが第2クールはバトルロイヤルがメインでしたので主人公のヒイロだけでなくミモリやアリス、カズキといったサブキャラたちのバトルの様子等が描かれたのは良かったですね。特にミモリ&アリス回とか。その一方でヒイロのバトルは相変わらずトップ解決ばかりでしたがアニメオリジナルのカードが多く出てきたのは評価できると思いました。ソシャゲの方と差別化する気があるというのは今後のSwitchでのゲーム展開とかを見据えてるんだと思います。流石サイゲ、商売が上手い。10月からはなんと第3クールに突入するとのことで今後の展開も注目ですね。
彼女、お借りします
未だかつてこんなにも清々しいまでにクズな主人公がいたでしょうか、いやいない(反語) とにもかくにも主人公の思考が余りにも欲にまみれており、その点は擁護ができません。一方でヒロインたちはかわいく、性格もそれぞれ良いので(一人を除いて)誰かしら好みの娘ができるかと思います、多分。ちなみに自分は性格最悪でおなじみの麻美ちゃんが推しです(←え?)。というか今のところ主人公が水原に拘る理由がよく分からんのだよなぁ... 普通にるかちゃんめちゃくちゃ良い娘だろ。終わり方もちょっと中途半端な感じになっちゃいましたけど、2期が決定しましたので、主人公の成長が描かれるという側面も含めて、今後の展開には非常に期待ですね。
食戟のソーマ 豪ノ皿 (5期)
ついにシリーズ完結となりましたが、これまでのシリーズでの展開と結びつく部分は非常に良かったですね。ラストの創真とえりなの対決で創真が出した料理とか2人の今までの歴史が詰まった最高の料理だったと思います。あとはOP映像もこれまでのシリーズの要素が多く詰まっており、まさに「到達OP」と呼ぶに相応しいものでした。ただ、途中ものすごく雑な展開となった回が挟まってしまい、正直ラスト以外は足を引っ張ってしまっている感じです。こればかりは原作との兼ね合いがあるのでしょうがないですがアニメ化に伴ってもう少し何とかして欲しかった感はあります。
Lapis Re:LIGHTS
今期個人的に期待していた作品ですが、なにせめちゃくちゃ曲がいいですね。OPとEDはもちろん各ユニットごとの曲も非常に素晴らしいラインナップとなっています。これらの曲に関わっているのがヒゲドライバーさんやら、かめりあさんやらこれまた超豪華メンツ。数々の名曲の中でも自分はSadistic★Candyの「Are Many Chance!!!」が特に好きですね。ルキフェルがマジで好きすぎる。加えて、ライブシーン(作中ではオルケストラ)ではキャラの3Dモデルがしっかり動いていて何よりも腋に異常なまでの拘りがあるのが分かりました。あとかなりパンチラもしてましたね。(3Dモデルあるある) ただストーリーはちょっと微妙で、最終回は「これでホントに終わり?」って感じになったのがありましたね。もう少し後日談とか入れて欲しかったのに... まぁ、それだけ期待値の高い作品だったということで見る側も求め過ぎた感はあるかも。今後はアプリでの展開にシフトしていく感じだと思います。
中盤のつまらなさから一転して最後の章が面白すぎる。3、4話辺りからお世辞にも面白くはなくて、結局金で物事を解決するアニメかよと思っていましたが、最後の神戸家の最大の事件に挑む章で様々なことが明らかになっていき、一気に面白さが加速していきました。終わり良ければ全て良しなんだよな。原作は何十年も昔の小説なのにアニメ化にあたって色々と改変していたりしているらしく、その辺もスタッフが頑張っていたんだと思います。黒幕が意外な人物であったり後日談が1話を連想させる演出なのも非常に高評価できる作品でした。
MAJOR 2nd (第1クール)
コロナの影響で飛び飛びの放送になっていた時期もありましたがようやく安定して放送できるようになってまずは一安心。女子部員ばっかりの野球部ということでかなり目のやり場に困るようなシーンもありますが(狙ってないからこそエロく見えるパターンのやつ)、ノゴロー時代では余り長くはやらなかった中学編をめちゃくちゃ濃密にやってくれるのは新鮮な感じでいいですね。野球の試合してるときよりも他の内容の時の方が面白いような気もしますが、道塁ちゃん(眉村Jr)見れるのが試合の時だけなんで選び難いです(道塁推し) これから第2クールに入っていくわけですが新たなメインの登場人物とかどんどん増えてくので原作読んでる組からしても非常に楽しみです。
最初の印象は医療行為という名目でモンスター娘にあることないことしでかすエロ枠なのかなって勝手に思っていましたが蓋を開けてみると真逆でしたね。モンスター娘たちが妙な反応をするだけで主人公のグレン先生は意にも介してないですし、至って真剣なアニメでした。というかグレン先生性欲というものを持っているのか疑うレベルだしホントに人間? 本作の一番の魅力というとかわいいモンスター娘たちですが、自分の推しはスカディ様です。ホントにかわいかった。ストーリーもグレン先生と患者のモンスター娘たちの日常に寄せてまとめており、すごく穏やかな気持ちになれる良作でした。
A(80点~89点)
放課後ていぼう日誌
今期の数少ない現実系の日常枠。最近では異世界ですら日常したりするから逆にこのタイプの作品は競合相手が同クールにいないこともしばしばありますね。放課後に釣りをする部活ですが、釣りど素人の主人公の陽渚ちゃんが釣りについて学んでいき、成長していく過程が日常ものの中に盛り込まれていたと思います。最初は陽渚ちゃんが半ば強引に入部させられていて心が痛い気もしていましたが、最終話でその辺りも触れてくれてスッキリすることができたのでまぎれもない名作です。
Re:ゼロから始まる異世界生活 (2期第1クール)
流石になろう原作の中でも別格の面白さ。レムが1話でほぼお役御免になって、以降、回想等でしか出てこないのはレム推しの方が発狂しそうなものですが案外自分の周りにはそういった兆候の表れた方がいなかったので一安心でした。レム推し実はいない? 長編作品である以上説明回みたいなものが入ってしまうのはしょうがないですが、爆発力のある回も多くあるのでアベレージで考えた時に面白いと言えればOKという考え方ですね。自分が一番印象に残ってるのは第一の試練でスバルママがスバルに言った「何かして欲しいから産んだのではなく、何かしてあげたいから産んだんだ」という旨のセリフですね。そういった考え方もあるんだって素直に感心しちゃいました。分割第1クール最終回は謎を残すばかりで終わってしまい、切れ目としては微妙ですが大人しく2021冬クールを待つとします。
炎炎ノ消防隊 弐ノ章 (2期第1クール)
1年足らずで2期のアニメ化ということで期待値十分のこの作品でしたが第1クール終了時点ではまずまずといったところでしょうか。インカちゃん編は見応えあるシーンが多くて面白かったですけど、中華大陸編が少し間延びしてた感ありますね。ここ数話のジョーカー絡みの話はめちゃくちゃ面白かったのでそこで取り返した感はあるので総合的には高評価です。作画も良くて話も面白いので最近の王道バトルアニメの代表格と言って差し支えないかと思います。ただ、放送時間が余りにも遅いのでリアタイしようにも眠くて頭が働かないのは辛いものがあります。第2クールは灰島工業編からですので物語がどのように進展するのか期待です。
ヒーリングっと♡プリキュア (第2クール)
女児アニメだからといって侮れないのはプリキュアだけに限った話ではないですが、今作はお手本のような王道プリキュアなんで、初プリキュアの自分からすると非常にありがたいです。結局、小さい子たちに面白いと思ってもらえる内容って王道ものであって、それはどんな年齢層の人にとっても面白いんですよね。コロナで3ヶ月ほど丸々止まっていましたが、今期から無事に再開。追加プリキュアであすみちゃん/キュアアース(CV三森すずこさん)も加わり、日常パートがより多様化したのは良い傾向ですね。むしろ、コロナで尺が少なくなった分、だれる回が全く無くなってむしろ作品全体としてはまとまりが良くなったようにも思います。今後、強敵とかが現れる展開になるとは思いますが、今のところあすみちゃんが苦戦するイメージが全く湧かないので、戦闘で魅せてくれるのも楽しみにしてます。
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld (3期第4クール)
3期第1クールが放送されてここまで来るのに結局2年ぐらいかかりましたね。とりあえずは無事完結したのは良かったです。第4クールは歴代のキャラたちが参戦したり、SAO時代からの遺恨のあるキャラとの決戦であったりと1期からこれまでの全てがつながっていく大団円に相応しい内容でした。ただ、一方であまりにも原作に忠実にアニメ化したせいでアニメしか見ていない人からするといまいち何が起こってるのか分からないシーンが多々あったと思います。結局はド派手かつ精巧な作画でなんとなくすごい感じを出してると言われればそうかもしれません(汗) 個人的にはアリシゼーション大戦編(第3~4クール)は他の3編(SAO、ALO、GGO)と異なり、ヒロイン・アリスの心情の変化や未来に対する意思という物が描かれていないので正直好きじゃないです。あくまでもオマケのオールスター編的なポジションで「アリシゼーション」と呼べるのは第2クールまでだと思っています。今後もSAOプロジェクトは色々展開していくみたいですけど自分が生きている間には何とかまとめて欲しいかなと思っちゃいます。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 (3期)
令和になっても俺ガイルの話ができるのが楽しすぎる。という訳でこちらもシリーズ完結作でした。雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣のヒロイン論争したらガチの戦争が起きそうなのでここはやはり小町が一番ということで丸く収めることにしましょう(暴論) 原作の都合上、2期との間がめちゃくちゃ空いてしまいましたがアニメで完結を見届けられたのが本当に良かったです。個人的にはほんの少しだけ雪ノ下陽乃という人間を理解できたような気がしたので今後はあまり悪く言わないようにしようと思いましたね。良くも悪くも原作をなぞる形(もちろん省略してる部分はあるみたいですが)のアニメ化なのでもう少し早くの大ブームの時に放送できていたらなぁ…と勿体なくは思ってしまいますね。
天晴爛漫!
レースアニメの皮を被ったアクションアニメ。最初の方は天晴が自身の頭脳を駆使して大陸横断レースで周りをギャフンと言わせるような展開を想像していましたが、レースが始まってみると徐々に脇道に逸れていって、最後はレース参加者たちと協力して陰で暗躍する悪の親玉を倒す的なアクションものになっていました。何で? とはいえ、レースアニメとして考えなければ面白い作品であることは間違いないですし、何よりもレースが始まるまでの前半の部分は完璧と言っていいほどの出来だったのでそれだけでも見る価値がありました。個人的にはもっとレースして欲しかった感はありますが(せめて最終話でレースしながらOP流して欲しかった)、だからといって楽しめなかった訳ではないので良作オリジナルアニメだったと思います。
とある科学の超電磁砲T (3期第2クール)
令和になっても超電磁砲の話していいんだ~ ということで待望の超電磁砲3期の第2クールですが、コロナの影響で放送スケジュールがグダグダになってしまったのでここではドリームランカー編に主に焦点を当てていきます。ドリームランカー編は大覇星祭編に引き続き食蜂操祈が出てきたり、フレンダやらスカベンジャーやら他のシリーズで出てきたキャラの掘り下げがあったりしてシリーズ全体を追っている人からするとより一層楽しめる内容だったと思います。他のシリーズのことをほぼ知らなくても超電磁砲シリーズだけで完結するような内容で構成されているのが本当に良いところで禁書目録も一方通行も見ていない自分からしても大満足の出来でした。OPは引き続きfripsideが担当ということで個人的にはこれもテンションが上がる要因の一つでしたね。これだけで中高生時代のアニメを思い出して感傷に浸ることのできる作品となっています。
S(90点~)
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
こんなアニメがこの世に存在していいんだと素直に思いました。まさに令和の到来を象徴するかのようなアニメです。なろう原作でここまで面白くできたのは単純に原作の面白さだけでなくスタッフが有能だったからこそだと思っています。というのもこの手の異世界作品だと特有の世界観や用語等が飛び交って視聴者が理解出来なかったり、原作が完結していないことから中途半端な終わり方をするということが多々ありましたが、この作品はそういった問題を全て跳ね除けています。難しい用語とか概念も結局アノス様が全部ぶち壊してくれるので見てる側は何一つ理解しなくていいんですよね。アノス様がスゴいってことを理解していれば楽しめます。加えて最終回の展開とかもすごくて、偽の魔王の正体とか勇者カノンの行方といった謎が明らかになり、最終決戦に挑む流れはコードギアス越えたとまで言わしめるような出来でした。OPもアノスverが流れた回は大盛り上がりでしたし、今期最も盛り上がった作品だったと思います。
デカダンス(今期トップ)
やはりアニメはオリジナルこそ至高と思わせてくれる名作。序盤は世界観の複雑さについていけず、様々な予想やらがされていましたがこうやって視聴者側が考察しながら見るのもアニメ見る上で楽しい要素ですよね。物語が進んでいくうちに徐々に世界観がわかっていき(理解できなくても最終的には登場人物たちが説明してくれるので安心)、理解してくるとめちゃくちゃ面白くなります。ナツメとカブラギさんという2人の主人公の関係性や2人の行動が2つの世界に与えた影響とかもエモいですし、カブラギさんの心情の変化から最終決戦に至るまでの怒涛の展開もアツいのでホントに名作でした。OPとEDも歌詞が作品にリンクしており、最終回で流れた時の感情の爆発力は今期アニメトップの座に相応しいものだったと思います。
以上で今期の総決算となりますが、コロナの影響で延期になっていた作品(しかもビックタイトル)が少しずつ放送される状況になって近年稀に見る豊作クールだったと思います。というか令和に入ってからアニメ業界全体のレベルが跳ね上がったような気がしますし、国内だけでなく外国勢力も徐々に力を付けているので今後もこの良い傾向が続いてくれるのではないかと思っています。
今期の感傷に浸る暇もなく今日から2020年秋アニメもスタートするのでこちらもめちゃくちゃ楽しみですね。自分の個人的注目作はこちらの記事を読んでください(宣伝)
秋アニメ視聴数がとんでもないことになりそうですがリアタイだけでなく過去作の視聴もゆるりと頑張っていきたいのでオススメとあれば教えてください。というわけで次回の記事もよろしくお願いします。