rubidium-37’s blog

やりたいことしかやらん

2021年度上半期 個人的視聴アニメ(番外編)

 どうも、ルビジウムと申す者です。今回は各クールごとのアニメの総決算ではなく番外編と題しまして、超今更ではありますが2021年度上半期(2021年4月~2021年9月)のネット先行配信作や深夜の番組表の穴埋めに放送してる再放送作およびdアニで見た過去作・アニメ映画作について自分が視聴したものについて色々と書きたいと思っています。昨年の12月に入ってから思い出すようにしてそれぞれの感想を書いたので、昨年の4月とかに見た作品とかはかなり記憶が薄れてる気がしますが、重要な内容の漏れがあっても怒らないでください。本当に半年も滞納してたのは反省しているので。

 

 いつも通り、自分がどのような基準でアニメを評価してるかは以下の記事を見てください。過去作の相対評価については放送当時の基準とします。(現代基準で何年も前の作品を評価するのはどう考えてもフェアじゃないので。) 

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  • ネット先行配信枠

 この枠はネット先行で配信された作品の中で2021年上半期にテレビでも放送された物を紹介する枠です。前回もそんなに数が無かった気がしますが、今回もこの枠は2作しかないのでパパッといっちゃいましょう。

 

ぶらどらぶ (2021冬配信)

評価 B

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 ホントに毎話毎話やってることが宇宙すぎて完全に人類には早すぎたシリーズって感じです。コロナの影響もあり、公開自体も少し遅れているのですがネット先行配信なんで大きな痛手とかはなかったと思います。内容としては献血を受けることが趣味の主人公・絆播貢(ばんばみつぐ)がルーマニアから密航してきた吸血鬼のマイと出会い、行き場のないマイの為に住む場所を与え、さらに食事となる血液を確保するべく貢の高校にて「献血部」ひいては学園の夜間部を新設し、貢と同じく献血に執着する他の面々と共に様々なハチャメチャを繰り広げるって感じですね。毎度ハチャメチャなので内容についてはまぁ良いんですが、昔のアニメや実写映画等々のパロディ・オマージュが随所にあるのはどう捉えるべきなのかな~って気はします。特に9話とかは「ねじ式」って映画のそのまんまって感じらしいですし。登場キャラの1人が映画研究会の会長なので、映画要素取り入れてくるのは分かるんですけど、それがこの作品の面白さに繋がっているのかは微妙な気がしました。いずれにしろ我々世代ではパロディ・オマージュのネタが古くて認識することがそもそも出来ないのでその点においても微妙感あります。作風といい、ネタといい何から何まで自分たちよりかなり上の世代の人向け作品って感じでした。

 

極主夫道 (2021春配信)

評価 D

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 えーと、なんでアニメのはずが紙芝居が制作されているんですかね…? 制作がJ.○.○TAFF? あっ、ふーん(察し) いや、普通のアニメとしてして制作すれば元ヤクザの主夫の日常アニメとしてまだ多少の救いはあったような気はするんですけど、流石に絵が全然動いてないのはアニメであることの意義を問われてしまう気がします。これ見せられるんだったら別に漫画で良くない…? そもそも内容もシュールギャグって感じなので、他の部分で魅せる工夫が成されてるからこそアニメとして成立しうるジャンルをこの紙芝居路線でやろうとするのは挑戦的すぎる気がしました。奇を衒った作品を目指すあまり、技術的にも時代の流れ的にも逆行している作品って印象です。2期も地上波で放送されるっぽいんで一応見ますけどね、一応。

 

  • 再放送・過去作(配信サービス視聴)枠

 この枠は2021年度上半期に再放送枠や個人的に配信サービスで見た作品を紹介してます。基本的に続編放送前に過去のシリーズを見ようってなった作品が多いです。続編が作られるってことは名作・良作なので、なんでこの作品リアタイしてないん?って作品が多いですが、どうか温かい目で見逃してください。

 

SSSS.GRIDMAN (2018秋)

評価 A

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 SSSS.DYNAZENONが放送される前に急いで視聴した作品です。記憶喪失の主人公の響くんがクラスメイトの立花ちゃんと内海くんと共にグリッドマン同盟を決しして街に現われた謎の怪獣の脅威に立ち向かう話です。内容については申し分ないって言うか、流石に世間一般的に面白いって言われてる過去作アニメ見て、つまらないってなる方が珍しいとは思います。最終的にアカネは自身の本来の世界へと帰還する訳ですが、そのことを示すように実写のシーンを入れてくるのはこの当時だとかなり先鋭的な演出だったと思います。令和になってから現実の映像を作品内に取り入れたり、第3の壁を破壊して視聴者にキャラが直接語りかけてくるみたいな演出を使う作品がかなり増えた気がしますが、平成末の時点ではあまり1クールアニメ作品に見られなかった手法なのでそういったインパクトは結構あったと思います。響くんがグリッドマンとして戦ったり、アンチくんがグリッドマンの敵として現われたりする構図は仮面ライダー的な感じに近いと思いました。(逆にダイナゼノンは特撮戦隊ヒーロー感あると思ってます。)

 

ヤマノススメシリーズ

無印(1期) (2013冬)/セカンドシーズン(2期) (2014夏)

評価 1期 B/2期 B

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 端的に言えば女の子たちが登山するっていうお話なんですけど、1期は5分枠の作品で全12話、2期は15分枠の作品で全24話となっています。30分作品と比べると尺が短い分、同じ物差しを使って比較すると評価を上げづらい部分はあるのですが、間違いなくクオリティという点ではトップクラスの日常物アニメです。このクオリティで30分の尺であれば間違いなくA以上の評価としていたと思います。1期は主人公のあおいが同級生のひなたに登山に連れられ、登山の魅力にはまっていく内容が中心でした。2期前半ははいくつかの山の挑戦を経て、ついに富士登山への挑戦を決意したあおいの奮闘を、後半はあおいとひなたが幼い頃の約束を果たしに谷川岳登山をするといった展開です。あおいの記憶にない出来事が結構後出しで登場しがちな気はしますが、それを考慮しても上手く話を作っているなって感じです。これを見て自分も登山を始めましたが、作中で彼女たちが登っている山は想像以上にキツいので、甘い見通しで登山に特攻することだけはないように注意してください。ガチで最初はロープウェイ使わずの高尾山ですら死にそうになるので。(オタクは運動不足になりがち) あと3期はまだ見てないので4期の前には見ときます。

 

指先から本気の熱情 -恋人は消防士- (2019夏)

評価 C

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 僧侶枠で2期がくることって珍しいですよね。2期が放送される前に一通り見たって感じです。別に5分枠で大した時間じゃないのですぐに見れますしね。消防士の主人公の颯馬とヒロインの涼の恋路を描いた作品です。ホントに王道の恋愛物僧侶枠って感じで、消防士というジャンル以外で何か特殊な要素はないので僧侶枠初心者にも優しい作品となっています。個人的には涼のCVが高森奈津美さんなのが結構良かったと思ってるので、かなり楽しめた僧侶枠でした。

 

  • OVA・特番・放送遅れ枠

 この期間は特にここに該当する作品はないです。

 

  • 映画枠

 この枠はアニメ映画作品を紹介する枠です。映画館ではなく、配信サービスで観たアニメ映画もここに含めています。映画は映画館による雰囲気とか音響とかの違いが大きいので通常のテレビアニメと基準は変わると思います。なので、評価は振れ幅を広く持たせた値ということにしています。

 

劇場版 名探偵コナン 緋色の弾丸 (2021/4/16公開)

評価 A-~A

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 自分はコナンの原作全話読んでることもあって内容理解するのは簡単なんですけど、これ普段コナンのアニメも原作も追ってない人からすると赤井秀一一家のこととか映画で色々仄めかされても意味分からんと思うんですよね… それはともかく映画単独でも楽しめるように派手なアクションシーン入れたり、メチャクチャ爆発シーン入れてみたりしてるんだとは思います。実際に興行収入は毎年更新し続けてる訳ですから路線としては正解なんだと思うんですけど、原作勢からしたらそれでいいんか?ってなってしまう面もなくはないです。東京ー名古屋間に設立されたリニアの体験乗車が犯人に狙われるという展開になっていく訳ですが、犯人によってリニアの操縦システムがハッキングされ、コントロール室からリニアの操作が効かなくなったところでは作中のオペレーターと一緒に自分も一緒に頭抱えてました。同じエンジニア職としてこんなこと実際に起きたら多分泣いちゃうので。クライマックスの犯人を追い詰める舞台がリニアの中っていう閉鎖された空間の中とかも臨場感を出していて個人的には歴代でもトップクラスの良作だったと思います。あと、この作品まだ見てないよ~って人は是非この記事読んでから見てもらえるとより楽しめるかと思います。

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劇場版 少女☆歌劇レヴュースタァライト (2021/6/4公開)

評価 A~A+

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 テレビシリーズの正当続編ってことで主人公の愛城華恋たち99期生が3年生となり、再び開催された「レヴュー」による戦い、競い合いを経て彼女たちが学園で過ごした3年間を振り返り、決意新たに未来への行く末を描いていく紛れもない完結編となっています。テレビシリーズは少なくとも見てないと内容理解するのは難しいんですけど、テレビシリーズも考察とか解説ありきの部分もあったんで多少はね?って感じです。ただですけど、この作品テレビシリーズの頃から同様に非常に難解なんですよね… それを映画館での1発視聴で理解するのは指南の技というのは結構マイナス要素なんですけど、そこを含めてもA以上の評価はあると考えてます。内容を振り返るとホントに膨大な解説が必要になるので掻い摘んで解説すると、テレビシリーズ本編後、舞台少女として停滞しており(自身の全てをかけてでもトップスタァの座を奪い合うような活力が失われてしまったの意だと解釈してます)、最終的に舞台少女としての死を迎えることを知った(わかりやすさのために便宜的に知ったという表現をします)大場ななは「レヴュー」による現状の改革を望み、「皆殺しのレヴュー」によって華恋・ひかりを除く6人を圧倒します。「皆殺しのレヴュー」の立ち位置としてはレヴューの脚本家であるななから皆に対して、舞台少女として舞台に立ち続ける覚悟があるかを試されてるんですよね多分。ガチでレヴューの作画といい、台詞回しといい(特にななと天童真矢の掛け合いとか天才的です)、レヴュースタァライトが始まったなって感じにされてくれます。個々のレヴューについてはもうホントに長くなりそうなんで省略です。真矢クロの「魂のレヴュー」が個人的には1番刺さりましたね。「皆殺しのレヴュー」で唯一ななとマトモに打ち合えた真矢に対して、完璧を越えるのではなく、打ち砕くべく(真矢の完璧さの裏返しは慢心による停滞と捉えるのが自然ですかね)クロディーヌが挑むのは、ホントにそのまんまなんですけど視聴者皆が見たかったものだったと思います。各々のレヴューがテレビシリーズから見てきてるからこそ視聴者にとって大きな意味を成すんですよね。で、最後の華恋とひかりについてですが、華恋はテレビシリーズでひかりと交わした約束を果たしたことで燃え尽き症候群になっており、ひかりは華恋との運命の舞台に執着し、「キラメキ」を失っても立ち上がってきたからこそ、その先を見いだせずにロンドンに逃げるようにして学園を去っています。言ってしまえばこの2人が舞台に立つことができていた理由ってお互いの存在が理由なんですよね。約束を果たして停滞している状況から脱却して自分自身の理由で舞台に立つことができるようになる様を描いていたんだろうなぁって思ってます(色々と間違ってるかもですが)。作中で度々用いられていたワインドスクリーン・バロックって単語はSFの一部の作品群を表す用語で、「時間と空間を手玉に取り、気の狂ったスズメバチのようにブンブン飛びまわる。機知に富み、深遠であると同時に軽薄」な特徴を指しているそうです(Wikipediaから引用)。うーん、何を言ってるかよくわかんないです。まぁ結局この作品深いようで浅いんじゃね?みたいなところもあるっていうのは昔からちょっと言われてた気がするんで、その浅さを感じさせる部分も含めて視聴者が手玉に取られてるような感じしました。語彙力がなくて何も伝わってないかもですけど、とにかく1度テレビシリーズから通して全部見てみてください。ホントにすごい作品かもしれないし、実はそうじゃないのかもしれないです。

 

映画大好きポンポさん (2021/6/4公開)

評価 S~S+

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 この作品はアニメ映画とかそういう枠組みにとどまらず、90分という時間を最も濃密に過ごすことが出来る手段・媒体の1つと言えるレベルの作品だったと思います。映画監督の卵であるジーンくんと彼から見たポンポさんという大きな存在、また女優の卵であるナタリーと偉大な役者であるミスティアやマーティンの存在、こういった駆け出しの卵と彼らの成長を導く役割のキャラという王道の対比的関係が描かれている作品でした。ジーンくんやナタリーの葛藤する姿をどのように描き、成長への転機となるポイントはどこなのか、彼らの成長が結果としてどのような形で表れたかというのを映像、音楽、あらゆる視覚情報や聴覚情報に訴えて、観る人を引き込ませて理解させるということが成されていたと思います。当然全人類履修済みの作品なので自分が改めて何か述べる必要はないと思いますが、映画とは何かという根底的部分に1つの答えをくれる本当に素晴らしい作品でした。

 

劇場版 さよなら私のクラマー First Touch (2021/6/11公開)

評価 B+~A

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 いや、あのアニメ見せられた後じゃ流石に観に行こうと思う人減ってめちゃくちゃ勿体なかったですよこれ。テレビシリーズは実況民の間でも様々な物議を醸した問題作でしたが、その前日譚にあたるこの作品はかなり面白いです。主人公の恩田希が幼い頃から続けてきたサッカーをするために、女子でありながら男子に混ざって中学校のサッカー部に入部するのですが、卓越した技術をもつ一方でフィジカルの問題から恩田の怪我の心配も含めて、公式戦に出さないという監督の判断に対し、恩田の苦悩や葛藤する様子が描かれています。作品の後半で恩田は新人戦の場で弟の純平と無理矢理入れ替わって替え玉で出場しますが、得意のドリブルはフィジカルの差の前にことごとく跳ね返され、フィジカルに囚われてムキになって勝負を挑んでいたのは何より自分自身だったことに気づきます。その後は周りを活かすパスプレーにシフトしますが、結果として試合には敗れます。しかし、周りの人間も恩田自身もこの試合でこれから何かが始まる予感をするという形で締めくくられます。サッカーの試合の描き方も(テレビシリーズとは異なり)フィールドで選手がどのように動いているかとか、試合の流れがしっかりと伝わるようになっていて良かったです。ちなみにテレビシリーズおなじみのフェンスネットがその向こう側にいる人物に対して透ける描写(通称透けるフェンス)は作画めちゃくちゃ良かった今作にもあったので、無事にノルマ達成です。

 

劇場編集版 かくしごと -ひめごとはなんですか- (2021/7/9公開)

評価 B~B+

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 まあこれは基本的にアニメの総集編作品なんで、評価もそこそこにって感じですね。流石に内容変わらないですから。ただ、この作品がアニメで面白かったところって普段の姫ちゃんと後藤先生の日常の後で、Cパートで描かれる成長した姫ちゃんが描かれる不穏なシーンのギャップの積み重ねが大きかったと思うんですよね。総集編の本作では日常部分をかなり圧縮して、成長後の姫ちゃん関連の話に終始一貫していた部分があったので、アニメでの良さが薄れてしまっていた気がします。ただ、亡くなった姫ちゃんのお母さん関連のエピソードが追加されていたのは良かったと思います。何故姫ちゃんのお母さんが海難事故に遭ったのかということについて、アニメでは触れられておらず、後藤先生も語ろうとしてなかったのである意味、最後の「かくしごと」となっていた訳です。姫ちゃんのお母さんは生前、カラーコーディネーターをしていたのですが、徐々に色覚が奪われていく難病を患い、全ての色が分からなくなる前に家族3人で行った島の海の青をもう一度見たいということで旅行に行った際に事故にあったという訳でした。この姫ちゃんのお母さん関連の話はわざわざ総集編と題して劇場版を制作した意義があると言えるくらいには重要なシーンだったと思います。正直ここでネタバレしたらこの総集編映画誰も見ないような気はするんですけど、気が向いたら該当のシーンだけでも見てくれると嬉しかったりします。

 

竜とそばかすの姫 (2021/7/16公開)

評価 B+~A-

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 細田守監督の最新作ということもあり、メチャクチャ期待値が高かっただけにいざ観てみるとまぁ面白いんだけど凄く面白いかって言われると…みたいな感じにはなっちゃいましたね。なんというか良くも悪くも細田守成分が強くなりすぎて、新しさを感じないというか、「サマーウォーズ」と重なる部分がちょっと多すぎたかな~って気はしました。仮想世界での問題が巡り巡って現実の問題へと繋がっていき、主人公たちがその解決に向けて行動を起こすって展開ですから本質的な部分は共通してるかなってところです。この作品で特筆すべき部分は主人公のすずが仮想世界にてベルというアバターで歌う歌にあり、作中での重要なファクターであると同時に、映画全体を彩る役割を担っています。何となくですが、細田守監督がやりたかったことが作品となっており、良質なアニメーション作品ですが、面白さというとまた別の話という感じはしました。

 

劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女 (2021/8/27公開)

評価 B-~B+

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 プリズマ☆イリヤまだ続編を映像化してくれるのはシンプルに嬉しかったですね。前回の映画が平行世界の士郎の過去回想編でしたが、今作はイリヤたちパートに戻って、平行世界でのラスボスであるエインズワース家の面々と戦う話になってます。基本戦闘がメインの映画なんで作画とか演出で魅せてくれるのを期待してたんですけど、いざ観てみるとなんか全体的に作画も演出も微妙な気がしちゃいましたね。何が明確に悪いとかはないんですけど映画館で観ることを念頭に置くとなんか全てが1ランクしょぼく見えてしまいました。これ多分テレビの画面サイズで見れば全然気にならないと思うんですよね。元々テレビシリーズのアニメですし、これを機に続きはテレビアニメでやって欲しいんですけど流石に今の型月にそれは酷かもしれないですね…

 

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章 (2021/9/23公開)

評価 A~A+

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 前章とは打って変わってアクションシーンとか動きのあるシーンが強調される内容となっていたと思います。共和国側が開発した新兵器が何者かの手によって王国側に盗み出されてしまい、それを捜索するミッションをチーム白鳩が命じられます。一方、王国では王位継承権第三位のリチャード王子が狙撃され、怪我を負う事件が発生し、王位継承権を巡る争いにシャーロット王女(真アンジュ)も巻き込まれていくという展開です。王位継承権第一位のエドワード王子が暗殺され、継承権第二位のメアリー王女も海上での式典で暗殺されかけているため、継承権第三位のリチャード王子は私怨とかではなく、自身が王になることを目的としていることは分かる訳ですが、ラストでシャーロットに対してそのことを明かして協力するように脅しをかけて終わる感じだったんですけど、自分より継承権順位が下のシャーロットにそれをするメリットがあんまりないような気がしてて、シャーロットが共和国側と内通してることを知っていてそれを含めた上で利用しようと考えてるんじゃないかとかって思いました。こうやって続編へ含みを持たせた引きが上手い部分など話の構成がめちゃくちゃ上手いんですよね。作画と音楽も相変わらず一級品ですし、ほぼ言うこと無いんですが、王位継承権の順位とか誰と誰が裏で繋がりがあるとかってのがきちんと整理できていないと、この人物が死んだら誰が得をするんだというのが分からなくなって全くついていけなくなるので、1編毎に間隔が空いてしまう短編映画という形での公開という点に関しては肯定的ではないというのが自分の感想です。

 

 以上、番外編の2021年度上半期のブログでした。ホントは昨年の10月頭には出したかったのに仕事でちょっと長めの出張に行っていたら、リアルタイムで放送されてる作品の視聴と感想のまとめまでしか手が回らなくて、戻ってきてから思い出すようにまとめてたら3ヶ月かかるという有様です。コナンの映画とかもう来週には新作公開ですよこれ。同じ内容の2021年度下半期の分は同時これと同時に公開してるので、こっちについては予定通り書き上げてるんですけどね。2022年冬アニメの感想とかはシャーマンキングの最終回後に出すので2週間後とかのつもりです。

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