rubidium-37’s blog

やりたいことしかやらん

2021年春アニメ(個人的)総決算 前編

どうも、ルビジウムと申す者です。2021年春アニメが一通り終わりましたので、いつものことながら、総決算と題して個人的な感想・評価を述べていこうかなと思います。

 

2021年春アニメは良作・名作と微妙な感じの作品の明暗がはっきりと分かれた印象です。面白い作品が多かった分、全体的にカロリーの高いクールだったかもしれません。面白い作品はその分集中して見るので体力使うんですよね。もちろん、微妙な作品は眠くなって寝落ちしちゃいますが…

 

その他、おおよそ自分がどのような基準で評価してるかについてはこの記事を読んでください。特に絶対評価相対評価の重みとかは目を通して欲しい感あります。一応、客観的な評価を心掛けているつもりですが、甲乙付け難いとなった時にはやはり最終的に自分の好みが反映されてしまっている可能性があるってことはご容赦ください。

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毎度毎度、本文がクソ長くて見づらいことになっていたので、今回から半分に分けることにしました。前編は評価E~Bの作品について書いていきます。作品数でいうと今回扱う2/3ぐらいですが、評価低めの作品は書くことも少なめなので、多分文字数は前後編でそこまで変わらないと思います。(ホント?)

 

ここからはネタバレ等もあるので注意してください。(21年夏クール以降に続く作品に関しては21年春クール時点での暫定評価です)

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E(~49点)

異世界の門 紡がれる絆と共鳴する生命 (5~8話)

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前期、業界と千葉県に震撼を与えた異世界の門がパワーアップして再び開門です。今回はチバテレビの本放送の翌日にYouTubeでの配信があったので視聴者的にもありがたかったですね。(え?) 前回も触れましたけど、大前提としてこれをアニメと言って良いのか問題はありますが、ひとまずそれは置いておきます。前期と比べると単純な紙芝居から一歩脱却しており、キャラのパーツが動いていたり、戦闘のエフェクトだったりが充実していたりとかなり映像としての進歩を感じました。加えて、主要キャラの声優の演技が上手くなっていました。慣れって大事なんですね。ストーリーについては今一歩伝わり易くなるとありがたかったですね。何やってるのか分からない部分がやっぱり多かったので。ここまで、前期からと比較して色々評価点を挙げましたが、そもそもスタートラインが低すぎて他との勝負になっていないことについては目をつぶってください。

 

D(50~59点)

ゆゆゆ ちゅるっと!

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30分ではない作品に関しては公平のため、評価C前後としがち(面白い作品でも尺が長くなると面白さが維持できるとは限らない、つまらない作品でも尺が短ければ苦痛もすぐ終わるため)なのですが、さすがに90秒しかないこの作品では面白い面白くないとかって領域ではない気がします。加えて、アニメ本編見登場のアプリ等外伝のキャラも勢揃いなので、ゆゆゆ・わしゆのアニメしか見ていない人には全くついていけないです。要はシリーズファン向けの作品なので、単体の作品として見た時の面白さは期待してはいけないって感じです。でも、シリーズファンだとしても、あの内容を別に面白いとは思わないような…?

 

ドラゴン、家を買う。

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OPは良い曲なんですけどね… 正直OPがピークのアニメと言っても良いレベルの内容でした。基本的に主人公のドラゴン・レティを見ていてイライラしちゃうんですよね。主人公に好印象持てないのって結構致命的だと思うんですよね。家探しという大目的はあるものの、基本的には単話完結の日常物パターンなので見逃しても問題無い、裏を返すと別に見なくても良いかという思考が働きがちなので、引き込ませる工夫がもっと欲しかったかなと思ってます。終盤、人間のお姫様が出てきた辺りの話はまだマシでしたが時既に遅しという感じでした…

 

BLUE REFLECTION RAY/澪 (第1クール)

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岸田メルコーエーテクモのタッグで制作されたBLUE REFLECTIONというゲームが原作のこの作品。(ちなみにアニメはゲームとは未関係のオリジナルストーリーで、制作はJ.C.STAFFです。) 岸田メル特有の作画が特徴的ですが、アニメになった時にキャラクターが完全に浮いちゃってましたね… ストーリーも百合かつ女同士のドロドロって感じではありますけど、大筋の方向性がイマイチ定まっていない感じはしました。円盤の発売も中止になってしまい、完全にコーエーテクモから損切りされた形ですが第2クールもあるのでまだ盛り返せる可能性も僅かに期待したいです。

 

バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!

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過去の良作を現代にリメイクしても大体上手くいかないの法則に例のごとく当てはまった形の作品って印象です。旧作はもっとスポ根アニメだったらしいのですが、新作は妙に政治色が強くて本質要素がどこなのか終始迷子って感じでした。その政治要素も特別面白いものではなく、まぁそんなもんか〜って感じになっちゃったのが勿体なかったと思います。単純にスポ根要素と友情要素を前面に押し出せばそれなりに面白かったはずなのにこうなってしまったのは、やっぱり旧作の存在を意識して空回りしちゃってるんですかね? 勝手な想像ですけど。ところで、一番謎だったのはボクシングのシャドーをずっとしてるカンガルーですけどホントにアレ何?

 

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

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序盤は結構良い感じだっただけに最後がアレだったのが少し残念な作品。まあ、吉田さんのやってること完全に犯罪だし、良い感じで締めくくりするのは最初から難しかったのかもしれません。いや、それにしても出てくる女キャラ全員ちょっとおかしいだろ… さゆちゃそは普通に貞操観念壊れてるし、後藤さんは気分的に何か違うんだよな~とかいうメチャクチャな理由で吉田さんの告白を断ってるし、三島ちゃんは普通にストーキングが日常行為と化してるんでヒロインが全員地雷なんですよね。おまけにさゆちゃその母親もかなりのヒステリック入ってるんで、終盤はかなり見ててキツいものがありました。話全体の主軸として何がしたかったのか最終的によく分からなくなってた気がします。さゆちゃそと母親が完全に和解できたかと言われれば疑問ですし、結子の自殺の件をさゆちゃそが乗り越えたかと言われるとそこも描かれてはいないですし(むしろ高校に復帰してから向き合うべき要素なので)、冴えないサラリーマンとJKの変わった日常を描きたかったなら、最後の重い話いらなかった気もするっていうのでやっぱり軸がぶれてる気がしました。日常物の中に重いテーマを入れるのって難しいって再認識させられた作品でした。

 

すばらしきこのせかい The Animation

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一昔前の名作ゲームをアニメ化した本作品。話の内容はそこまで悪くないのですが、あくまでもゲーム発売当時の2008年の基準においてかつ、ゲーム用のシナリオであるという点を考慮すればの話です。さすがに十数年経ってしまうと似たような話はアニメでも沢山出てきてしまいますし、それらの後にアニメ化したところでアニメ作品としての真新しさはないので当時のゲームファンしかついて来ないんですよね。要は思い出補正ってやつです。何も知らずに見てる人からすると2021年のクオリティでは無いなと思ってしまいます。また、ゲームのシナリオをアニメ化すると(ノベルゲームで無い限り)思いの外内容が薄くなる傾向にあるんですよね。RPGとかってプレイヤーが寄り道したり、敵との戦闘でゲームオーバーを経験したりと紆余曲折を経て進んでいく訳です。その過程があってこそ、シナリオに重みができたり、プレイヤーがキャラクターに感情移入できるわけで、それらが全く無いアニメでは視聴者が話に入り込むのは難しいと思います。新作ゲームの宣伝アニメだったと思うのですが、逆に新規層にマイナス印象を与えかねない、裏目の結果になったような気がしてます。

 

さよなら私のクラマー

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話が面白ければキャラクターの見た目は関係ないというのは、自分の中の大きな軸として持っていたのですが、その軸を揺るがされそうになったかなりの問題児。女子サッカーがテーマの作品なんで普通にスポ根っぽいことすればそこそこ面白くなるはずなのにも関わらず、全然試合しません。序盤はチーム作りとかもあるんで試合のシーン少ないのは分かるんですけど、その後も試合してるシーンが多くはないんでうーんとなってました。いざ試合が始まっても引きでフィールド全体を映すシーンがほとんど無く、試合の最中に(視聴者の知らない)回想とかがめちゃめちゃ入るんで、テンポも悪くて何が起こっているのかほとんど分かりません。サッカーアニメなのに。サッカー要素がダメダメだとキャラに目がいきがちになりますが、そのキャラクターも見た目が可愛くないのでかなりげんなりします。ホントに褒めることのできる部分が少なすぎる。唯一面白かったのはフェンスが透けてキャラの顔が貫通してる謎の技法ですが、こんなことで笑いを取っちゃだめだろ。

 

究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら

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一言で言ってしまえばクソアニメです。この世には話はしょうもないけど、見ていて楽しいクソアニメと話もしょうもないし、見ていて眠くなる、イライラするクソアニメの2種類のクソアニメが存在しています。ただ、残念なことにこの作品は後者の方でした。序盤は前者のクソアニメになれる可能性を秘めていたのに… 正直、主人公のヒロが陸上の大会で漏らしたという回想が流れた辺りがピークでしたね。それ以降は下降していく一方でした。そんなことよりもこの作品かなりSAOアリシゼーションから設定パクってる気がしたんですけど気のせいですかね…?(フルダイブ要素、最初の村にゴブリンが攻め込んでくる、最終回でマーチンが剣になるetc…)

 

 

C(60~69点)

魔道祖師 (第2クール)

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んにゃぴ、よくわかんなかったです…(誤用) 話が全く入ってこないんですが、これも全て地名・人名等の固有名詞が中国語なので、音だけだと日本人にはついていけないのが原因です。そのせいで、話はわからないけど作画と戦闘シーンの出来は良いな~というだけのアニメとなってしまっています。はっきり言って誰か詳しい人の解説を見なければ分からないのですが、腐女子層向けの作品なので、自分の周りにはこの作品について自信ネキ(ニキ)は誰一人存在しなかったです。ただ、作画関連は本当にトップクラスの出来です。ちなみに最終章が制作されているようで、これもまた中国で放送の後、日本でも放送されると思いますが、もう正直全く内容が理解できてないのでご勘弁願いたいです。

 

黒ギャルになったから親友としてみた。

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恒例の僧侶枠です。ヒロインの獅音が薬を盛られて女体化するというトンデモ設定です。(え?) 主人公の瑠依は獅音の友人ですが、女体化した獅音に興奮し、行為に及びます。それだけにとどまらず、後半辺りからは男に戻った獅音にすら意に介さず行為に及んでいます。(え?) 設定と内容だけ聞くと僧侶枠の中でも頭1つ抜けたキチガイっぷりですが、愛さえあれば想い人の性別など些細な問題であるということを教えてくれる作品です。(ホント?) や、普通に歴代僧侶枠の中でも屈指の良作だったので、僧侶枠ファンの方は外せない作品だと思いました。

 

蜘蛛ですがなにか? (第2クール)

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最終回を落とすという事故を起こしてやっぱりミルパンセだったなという感じで安心しました。いや、冷静になって振り返るとクソつまらない回とか結構ありましたね… 蜘蛛パートと人間パートが合流した時にめちゃくちゃ面白くなるとは期待していたのですが、この2つが繋がったところ(蜘蛛が人間体になり、魔王アリエルと休戦したところ)でアニメは終わっちゃったので完全に終了でした。お疲れ様です。いや、明らかにここから面白くなるだろというところで終わったの、転スラ1期と似たものを感じますね。初期の異世界転生物の特徴なのかもしれないです。作画はまぁ微妙ですけど、ミルパンセにしてはよく頑張った方だと思います。(逆にミルパンセらしさが無くなって悲しい気もしますが…) 自分が大好きな悠木碧さん主役の作品ですが、普通に擁護は出来ないので二度とこの作品の話はしません。ホントに勘弁してください。

 

幼なじみが絶対負けないラブコメ

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1クールに1作はこういうタイプのアニメが必要なんだよな~ 余りにも気狂い路線過ぎてしっかりとラブコメクソアニメのポジションを確立していたと思います。これは見ていて楽しいタイプのクソアニメです。大真面目な顔して中々な気狂い行為をしてくるのでシュールギャグとしてもしっかり成立してたとは思います。ヒロインが何処かおかしいタイプのラブコメって最近の流行りっぽいんですけど(変好きとか)、この作品はメインにマトモな登場人物がいないので本当にヤバいです。あと曲がまさにこのアニメに相応しいと言えるOPとEDなのでテンションはめっちゃ上がります。ただ、毎話毎話終わり方がブツ切りエンドなので、え?コレで今週終わり?ってめちゃくちゃビビります。そんなところまで気狂い発動しなくていいから…

 

聖女の魔力は万能です

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異世界転生物枠ですが、主人公が女性です。女性主人公の異世界転生物、最近のトレンドなんですかね? タイトル通り、主人公のセイが自身に宿った聖女の魔力の力を活かして何でも解決しちゃうお話です。異世界転生物としては話はホントに平坦で退屈なのですが、主人公が女というだけで、男キャラが出てくる度にちょっとした色恋沙汰の問題が発生するので、姫プしてもらっているセイを見て楽しむのが良いのかなと思ってました。どちらかといえば乙女ゲーム的な側面があると思った方が良いです。それを考えると牧場物語とかルーンファクトリーアトリエシリーズが好きな人は結構好きな雰囲気だと思います。それがアニメになった時面白いかは別ですが… 可もなく不可もなく、ホントにこれくらいの点数が妥当な作品かなと思います。

 

 

B(70~79点)

やくならマグカップ

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15分枠だったらどんなに良かったことでしょう… いや、15分枠というのは7~8割方ホントなんですよ。15分アニメ本編やった後に15分実写声優パートが入るんですよね。いや、マジで何をどう思ったらそうなっちゃうんだよ。別にアニメ本編だけ見たいって人はそうすれば良いと思うかもしれないですけど、EDが声優パートの後にあるので扱いとしては後半の声優パートもセットで1つの作品っぽいんですよね。普通に円盤特典に収録とかで良いのに… 肝心の内容ですが、部活物として必要な要素をしっかりと抑えつつ、メインの4人の個性を引き立てるお手本のような構成でした。それだけに1話毎の尺が短いのがもったいなかった気がします。この作品は30分でもいけたと思うんですけどね。2期も決定したので今後の展開にも期待出来そうです。声優パートもちゃっかり2期にくっついてくるのかよ…

 

セブンナイツレボリューション -英雄の継承者-

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今期のソシャゲ原作枠。最近気づいた傾向ですが、ソシャゲ原作のアニメってどうも最後の起死回生の一手としてアニメを打ち出してるようなんですよね… アニメ効果で特にユーザーが増える訳でもなく、アニメ終了とともに人々の記憶から薄れ、気がついたらサービス終了、というケースが多々ある気がします。それはともかく本作の感想ですが、起承転結がしっかりとしていて、素性不明の主人公要素と学園物要素、世界を救う的な要素を上手くまとめた作品だったと思います。平たく言えば王道的なストーリーです。中盤のセブンナイツ内での対立や敵陣営のキャラとの共闘、最終決戦にて全ての謎が明らかになり、主人公のネモとラスボスが対決する展開、物語として必要な山場がしっかり揃っていました。エピローグも納得のいく終わり方でしたし、ここ最近のソシャゲアニメで一番良かったんじゃないかなと思います。

 

MARS RED

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元が舞台作品が原作っぽい作品なんで、アニメ化した時にどうなるのかっていうのが最初不安でしたが、ストーリーとしてはそれなりに期待値高めの作品でした。大正時代を舞台としたヴァンパイアの話ですが、1話での掴みが微妙だっただけに気の短い視聴者にそこで切られてしまった感はあります。その後は少しずつ色々なことがわかってきて楽しめる作品でした。どちらかといえば感動系、哀愁漂う展開が多い作品で、特に6話の山上さんが退場するシーンは涙無しには見られませんでした。単話で見た時には結構良い話が揃っていたと思うんですけど、ストーリー全体で見た時にラストの展開は少しあっさりしすぎだったかなという気もします。個人的には哀愁あって嫌いではないですが、あまり受けが良いとも思わなかったのでこの評価って感じです。

 

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω (2期)

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もはや伝説とも言える異世界魔王の2期が満を持しての放送でした。1期同様ディアヴロの魔王プレイとヒロインたちの突き抜けたエロ要素は健在のまま、新たなキャラクターが登場してパワーアップしています。話の内容は冷静に考えると結構しょうもないんですけど、ディアヴロの魔王プレイと突き抜けたエロ要素が内容が薄い分を支えてくれています。いや、ホントにしょうもないんですけどね。エロ要素もここまで突き抜けるとギャグとか笑いになっちゃうとは思うんですけど、そっちに目が行きがちになって作画全然動いてなかったりするのは草って感じでした。これくらいのクオリティの作品が見ていて1番カロリー使わないのでちゃんと脳死で見れるのは良いところかもしれません。

 

バック・アロウ (第2クール)

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確かに話のストーリーの大筋としては面白かったと思いますし、作画やOPEDも申し分なかったと思います。ただ、後半クールは終始ルドルフ卿との戦いがメインとはいえ、いくらなんでも引っ張りすぎてダレてる感じがあったと思います。ゼツ凱帝やフィーネ(裏人格)の犠牲をもってルドルフ卿を退けたと思ったら、しばらくするとまた出てくるんでじゃあ彼らの犠牲はなんだったん?ってなってしまうんですよね… 倒しては復活してを繰り返すせいで1戦ごとの重みが軽くなってしまっていた気はします。加えてルドルフ卿が敵役にしてはあまりにも魅力的でないのもマイナスな要素だとは思います。ゼツ凱帝なら何回復活してもみんな大喜びだっただろうに… とはいえ、最終的な終わり方は視聴者が見たかったものをしっかり描ききっていたのでよかったと思います。1クールだと尺が足りないけど2クールだとちょっと長すぎかなというパターンの作品でした。

 

恋と呼ぶには気持ち悪い

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キザで自信家なサラリーマンの天草亮と女子高生の有馬一花の紡ぐラブコメ作品。亮の性格がかなりキツいのに加えて、JKにガチ恋して異常行動しまくってるので、この時点で受け付けない人はいるかとは思いますが、亮の妹で一花の同級生である理緒や同じく一花の同級生の多丸君、亮の友人の益田さん、亮の同期の松島さんといったストーリーを盛り上げるキャラクターが多く登場することで、単純なサラリーマンとJKの恋愛だけで無く、他方向からの恋愛的アプローチが描かれていたのが良いスパイスになっていたと思います。話の畳み方も含めて落としどころとしては非常に良い形で締めくくった作品だと思います。結構良い作品ですが、最初から受け付けない人には勧めにくいのは難点ですかね。

 

シャーマンキング (新作第1クール)

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不朽の名作シャーマンキングが新作アニメーションとして現代に蘇りました。自分は旧作を一切見たことがありませんが、林原めぐみさんのOPとかはめちゃくちゃ聴いたことあります。さすがにね。今回の新作アニメでもOPEDともに林原めぐみさんということで旧作ファンも新作から入った組も満場一致の大歓喜だったかと思います。多くのキャラクターのCVは旧作と同じ方を起用していますが、主人公の葉は旧作と変わって日笠陽子さんが起用されています。この日笠さんの演技が葉のイメージにバッチリ合ってるんですよね。旧作のイメージを壊さないようにするのってすごく難しいことなんで、素直にすごいと思います。内容についてですが、序盤は主にシャーマンファイト予選編ということで今後、葉と深く関わってくるキャラクターが登場する導入部でした。初見勢にも理解できるように構成されていて、ほぼ満点の導入部でした。何ですけど、シャーマンファイト本戦が始まった13話(6月放送なので春クール扱いで考えます)はめちゃくちゃ内容が圧縮されていて、正直内容の理解が追いつかなかったです… 3、4話かけて良い内容が1話に圧縮されてるせいで、かなりひどいことになっていた気がします。この13話が無ければ評価Aにしていたんですけどね。とはいえ今後の展開でまだまだ巻き返す機会は充分にあると思うので期待です。

 

Fairy蘭丸 ~あなたの心お助けします~

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なんだこの異色のアニメは… この春クールの中でも群を抜いて特徴的なイロモノ作品です。妖精界から愛著を集めるために人間界にやってきた妖精たちが人間の(女性の)心を助けていくといったストーリーです。主人公・蘭丸たちを始め、妖精たちは人間界での仮の姿と妖精としての力を発揮する為の真の姿があるのですが、女性の心を助ける際に、彼女らの心に巣喰う悪意と戦う必要があり、そこで変身して戦うことが求められるのです。変身時には変身バンクと個々のキャラソンが流れるという豪華絢爛っぷりですが、1話の蘭丸のキャラソンの歌詞がこれまた衝撃的で、らんらんらららん愛故にというフレーズのサビで視聴者の度肝を抜きました。普段何食ってたらこんな作品思い付くんだよ… また、戦闘時のイメージ世界の美術センスには目を見張るものがあり、抽象的なものを上手く具現化していてとても良かったと思います。

 

イジらないで、長瀞さん

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前半パートラストを飾るのはこの作品です。序盤こそ、宇崎ちゃんは遊びたいと比較されて、かなり長瀞のキャラがキツいのでは無いかという印象がありましたが、後半になるにつれて、主人公・八王子直人と長瀞の純愛物に昇華されていったので素晴らしい作品となりました。長瀞の友人のギャル集団に先輩こと八王子直人がイジられているのを嫉妬したりする長瀞って結構純粋なキャラなんですよね。終盤の美術部部長との対決を通じて、2人の仲がより深まっていったのも内容として文句なしでした。ホントに最初の頃は宇崎と比較してすみませんでした。この作品は正直ここまで伸びるとは思っていませんでした。

 

 

 

ということで2021春アニメ感想の前半戦はここまでとなります。C~Bの作品は非常に点数の上下が激しく、途中時点での最高点と最低点が10~15点ほど変わっている作品も多かったです。最後までどう転ぶか分からない作品が多かったので、順位付けするのにかなり苦心しました。今回の続きの2021春アニメ感想の後編も頑張って近いうちに完成させるので是非読んでもらえると嬉しいです。(宣伝)

 

2021/8/9追記

後編が書けたのでリンクを記載しておきます。興味のある人は読んでくれると嬉しいです。

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