rubidium-37’s blog

やりたいことしかやらん

2020年度下半期 個人的視聴アニメ(番外編)

 どうも、ルビジウムと申す者です。今回は各クールごとのアニメの総決算ではなく番外編と題しまして2020年度下半期(2020年10月~2021年3月)のネット先行配信作や深夜の番組表の穴埋めに放送してる再放送作およびdアニで見た過去作・アニメ映画作について自分が視聴したものについて色々と書きたいと思っています。本当はもっと早くに書く予定でしたが、普通に気がついたら6月になっていました。シンプルに労働が憎いです。

 

 いつも通り、自分がどのような基準でアニメを評価してるかは以下の記事を見てください。過去作の相対評価については放送当時の基準とします。(現代基準で何年も前の作品を評価するのはどう考えてもフェアじゃないので。) 

rubidium-37.hatenablog.com

 

 

  • ネット先行配信枠

 この枠はネット先行で配信された作品の中で2020年下半期にテレビでも放送された物を紹介する枠です。今回はこの枠は1作しかないのでパパッといっちゃいましょう。

 

Levius レビウス (2019年冬配信)

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評価 S

 TOKYOMXでの放送は2021年冬クールでしたね。土曜日の細胞アワーを抜けた先に待ってるご褒美枠と言えたと思います。3DCGアニメーションとしてのクオリティは非常に高く、不自然な部分は全くなかったというレベルで作画は安定していました。技術の進歩を感じるとともにこれが2019年の作品であることに驚きです。ストーリー面は原作よりもマイルドな表現になっていたりしたようですが(原作未読なので詳しくは知らないですが)、アニメのストーリーもしっかりとしていて、改変部分等で粗が目立つなんてこともなく素晴らしい作品だったと思います。

 

 

  • 再放送・過去作(dアニ視聴)枠

 この枠は2020年度下半期に再放送枠や個人的に配信サービスで見た作品を紹介してます。今回は続編放送前に過去のシリーズを見ようってなった作品が多いです。また、前回同様、「有名作・良作と巷では言われているのにオタク特有の逆張り精神で一切触れてこなかった作品」も混ざっています。どうか温かい目で見逃してください。

 

はたらく魔王さま! (2013年春)

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評価 A

 自分が見たタイミングは2020年秋のTOKYOMXでの再放送の時ですね。この時点ではなんでこのタイミングで再放送やるのか深くは考えてなかったんですけど、まさかまさかの2期に向けてのフラグだったとは… 内容ですけど名作だって言われてるだけはあってさすがの面白さでしたね。当時の作画を懐かしく感じつつ、当時のノリを楽しみながら見ることができたので再放送してくれて感謝しかないです。普通にツンデレキャラを日笠さんが演じてくれるの好きなんですけど、もしかして老害って思われてる?

 

Charlotte (2015年夏)

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評価 B

 「や、神様になった日はこれからだから〜」でお馴染みになってしまった神様になった日が放送されていた2020年秋クールと同じタイミングでTOKYOMXにて再放送されていましたね… 自分はkey作品食わず嫌いしてたのでこれも再放送のタイミングで初めて見たんですけど、神様になった日がアレすぎて相対的にかなりマシに思えたのは色々どうなんですかね… 途中まではホントに面白いとは思っていたんですけど最後の方は尺が足りなすぎて説明不足になってしまっていたのはやっぱりいただけないって思いました。それはそうとkey作品特有のノリは好きじゃないので個人的な好みで言ったらCharlotteも好きではないです。

 

ウマ娘プリティーダービー (1期) (2018年春)

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評価 A

 こちらもウマ娘2期の放送に合わせて、2020年秋クールに再放送されたタイミングで見ました。2期の感想書いた時にも触れましたが、史実の内容を踏襲しつつ、アニメとして盛り上がる展開にまとめ上げているのは流石のCygamesだと思いました。サイレンススズカの沈黙の日曜日関連とかは史実と比較しながら見たりするとより楽しめたりしますね。もちろん、史実を知らなくてもしっかりと1つのストーリーとして楽しめると思います。楽曲関連もこの頃から充実していますし、色々なタイプ魅力的なキャラクターもしっかりと登場していてこの時点でヒットする要因はあったんだなと感じる作品でした。

 

ストライクウィッチーズシリーズ

無印 (1期) (2008年夏) / 2 (2期) (2010年夏)

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評価 1期 A /2期 A

 2020年秋クールのストパン3期に合わせて、シリーズ全部見たという感じです。(劇場版とブレイブウィッチーズは別枠でコメント書いてます。) ストパンシリーズですが、作品自体はそれなりに前の作品で1期は夏目友人帳1期とかひだまりスケッチ2期とかと同クールらしいです。宮藤芳佳の成長を物語のメインとして描くとともに、501小隊の面々のストーリーをしっかりと掘り下げていて、1期と2期での違い、成長といったところが各キャラごとで感じることができるのが最大の魅力だと思ってます。作画も空中での戦闘シーンなどをしっかりと描いていて言うことなしですし、同年代のアニメの中では一線を画す存在であると思いました。

 

ブレイブウィッチーズ (2016年秋)

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評価 A

 ストライクウィッチーズ本編とは別のウィッチーズである第502統合戦闘航空団、通称「ブレイブウィッチーズ」のお話。時系列的にはストパン1期と2期の間の内容ですが、放送時期は劇場版ストパンよりも後なのでややこしい感じはあります。ちなみに自分は2021年冬クールの再放送のタイミングで見たので、ストパン3期まで既に見た後のタイミングでした。結論から言うと、時系列とか放送時期の順とか気にならないぐらい面白かったですね。ストパン本編とは独立した内容で物語が進んでいくので、この作品だけでも充分に面白いと思います。戦闘の作画も2016年クオリティにしっかりグレードアップしていますし、登場キャラの個性の付け方も501のメンバーとはまた違う感じがあって非常に良かったと思いました。出来ることなら502の続編も見たいですよね~ってなってます。

 

宇宙よりも遠い場所 (2018年冬)

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評価 S

 2018年名作多くない? 今まで未視聴だった自分を殴りたいです。2021年冬クールの再放送で今更ながらに見ましたけど、本当に面白かったです。作画とかもしっかりしてるのはもちろんなんですけど、何にしてもシンプルに話が面白いの素晴らしいです。序盤は南極に行くって言ってるちょっと変わった娘だな~って感じで報瀬ちゃんを見ていて、キマリと日向、結月ちゃんとの絡みとかで青春だな~って感じで見てたんですけど、南極出発の日にキマリの幼なじみのめぐみが絶交宣言しにくるアレで完全にひっくり返っちゃいました。もうそこから先は息継ぎなしでどんどん畳みかけてくる回が連続してやってくるのホントにヤバかったです。日向の元同級生の話とか、結月ちゃんの「友達」の定義の話とか個々のエピソードも良かったですし、何より報瀬ちゃんとお母さんのエピソードが南極にてようやく決着が付くところは涙なしには見られませんでした。好きなエピソードを挙げるとキリが無い作品なので、まだ見てない人は絶対に見た方がいい名作です。

 

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(1期) (2018年夏)

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評価 B

 こんなアニメが存在していていいんだ〜 直球すぎるエロは逆にエロく感じなくなるの法則ですね。お色気シーンが構成の中にかなりあったはずなのですがどちらかと言えば主人公・ディアヴロの無双っぷりが印象に強く残った作品です。異世界転生物ではありますが、主人公に不快感を感じないのは性根は小心者であることと、一貫して言動の魔王プレイを崩すことがないところなんじゃないかなと思います。2021年春クールでは2期の放送もしているのでそこに間に合うように見たって感じです。特に気負うこと無く見ることのできる丁度良い枠として優秀な作品だとは思います。内容はくだらないのは言うまでもないです。(だがそれが良い)

 

 

  • 映画枠

 この枠はアニメ映画作品を紹介する枠です。映画館ではなく、配信サービスで観たアニメ映画もここに含めています。映画は映画館による雰囲気とか音響とかの違いが大きいので通常のテレビアニメと基準は変わると思います。よって、ここでの評価はおおよその値ということにしています。

 

劇場版ストライクウィッチーズ (2012/3/17公開)

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評価 A-~A

 時系列的にはストパン本編2期と3期の間のお話ですね。静夏が初登場するのもこの作品です。今まで一番後輩のポジションだった宮藤芳佳に新しく後輩ポジションとして静夏が加わることで、宮藤が1期初期の頃からどのように成長したか感じ取ることが出来ます。一方で、宮藤が元々持っている芯の強さというものも劇場版でしっかりと表現されていて、彼女の持つ人間性がすごく表れていた良作でした。劇場版単体で見ても、キレイにまとまっていると思うのでストパンシリーズ未視聴で興味のある人は試しに劇場版から見て雰囲気を味わってからというのも一考かもしれません。

 

ポケットモンスター ココ (2020/12/25公開)

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評価 A+~S-

 ポケモン映画久しぶりに映画館で見たんですよね。(逆張りしすぎてキミにきめたも観に行かなかったです。) おまけにコロナの影響で延期されて冬の公開となったことで待たされた分期待値が上がった感はありましたが、蓋を開けてみたら歴代でも屈指の名作でした。親子の絆には人間とかポケモンって垣根は無いんですよね。こういう方向性の感動って子供の感性には刺さりにくかったりするケースもあると思うんですけど、大人とか特に自分の子供がいるような初代ポケモン世代にはめちゃくちゃ刺さると思うんですよね。ポケモン映画って自分が小中学生の頃はアニメの進行度との兼ね合いが縛りになっていた部分もあったんですけど(サトシ以外のキャラ・ポケモンとか)、アニメと映画での関連性をサトシ&ピカチュウ以外無くしたので、その分自由度が高くなったのはプラスに働いていると思います。次の作品も楽しみにしてます。

 

ジョゼと虎と魚たち (2020/12/25公開)

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評価 S~S+

 自分が都合で1月に観たせいで、2020年末にやったアニメ万博(下リンク参照)の候補から漏れてしまったのですが、全ての作品を抑えて堂々のトップです。真のエースは遅れてやってくるの法則です。ストーリーとしては王道の恋愛物という分類になるのかなとは思うんですけど、やっぱり王道って極めればその分名作・大作になりやすいっていうのは自然の摂理ですね。ジョゼ派と舞派で見解の相違はあるとは思いますが、やっぱりジョゼと恒夫が結ばれる形になったのは良かったと思います。というより、ジョゼの見た目があまりにも自分の好みで一目見て好きになっちゃいました。おまけに性格も高飛車気味とかホントに満塁ホームランです。ありがとうございます。ジョゼが好きっていうのは完全に自分の好み的な話ですけど、それを抜きにしても恒夫とジョゼの距離感が徐々に近づいていくのとか、二人の将来の夢の話とか、二人に降りかかる困難とかっていうエピソードとして面白くない訳がない要素がふんだんに盛り込まれているので言うこと無しです。映像、音楽の美しさも相まって、作品の良さをより引き立て、昇華させていると思います。Blu-ray発売されるのが本当に楽しみな作品です。皆さんも買いましょう。マジで。

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プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章 (2021/2/11公開)

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評価 A-~A+

 様々な紆余曲折がありましたが無事に劇場版シリーズの公開までに至ることができたのは感無量ですね。アニメのラストが少しもやっとした終わり方(おれたたエンド)だったのもあったので、劇場版シリーズ制作が決まった時はめちゃくちゃ喜びましたけど、その後、アンジェ役の今井彩夏さんの引退等もあり、一時期話題が完全に消えた辺りで半分諦めてました。なんで、劇場版シリーズの続報が出たときは大歓喜でした。コロナの影響で一度決まった上映日を大幅に延期することにはなってしまいましたが、情報何もなかった期間と比べると遙かに耐えられましたね。結果として、アンジェは古賀葵さんが引き継ぐ形になった訳ですけど、びっくりするくらいアンジェの声に違和感なかったですね。その辺りもアニメからのファンの期待に応えてくれて、安心して観ることが出来たと思います。内容としてはいよいよ王位継承権をかけての王国と共和国の争いが激化していく中で、チーム白鳩の面々が大きく動乱の渦に巻き込まれていくって感じですね。過去にアンジェとプリンセスが入れ替わったことを知っていたキャラクターが登場したりと非常に面白い展開になっていたと思います。劇場版シリーズでどのようにシリーズをまとめていくのか注目の作品だと思います。

 

Tokyo 7th Sisters 僕らは青空になる (2021/2/26公開)

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評価 A-~A

 支配人の皆さん、ナナシスの映画がついに公開されましたね。本当に悲願、念願のって感じでとにかく感無量でした。とはいえ自分自身はナナシスというコンテンツに触れてからの日が浅い(約2年くらい)ことから、自分が何か語るというのも古参ファンに申し訳が立たないので程々に感想を。今回の物語の中心となるのは777☆SISTERSの面々で、時系列的にはセブンスストライク後のアイドル氷河期真っ只中の序盤の頃の時期だと思います。(詳細な部分は自分には分からなかったです。) 廃業間際の劇場にてオーナーの想いを守る為に不動産屋と対決する的な内容です。劇場を満員に出来たら~的なノリって、今も昔も結構ありがちではあるんですけど、この映画のストーリーだと、別に賭けに777側が勝ったといっても劇場は潰さないってなる訳では無いんですよね。賭けに勝ったものの、最終的に劇場は更地になるわけですし。輝きはいつまでも続く訳じゃないとか誰かの背中を押してあげたいとかっていうナナシスらしさがしっかりと詰まった内容で、これには古参ファンもニッコリだったんじゃないかと思います。ナナシス知らない人からしてもキレイにまとまった内容であり、かつ、ありきたりなご都合主義的終わりからはちょっと外してきてるので、観る価値は高い作品だったと思います。

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版 (2021/3/8公開)

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評価 EX

 えーと、あの、大変申し訳無いことにこの作品は私の手に負えませんでした。ということで感想は無しということで…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳にもいかないので評価EXにした理由だけは少々… ここではEXというのは計測不能とか既存の物差しの範囲に無い(実態としての虚数が数えられないみたいな感じ)って考えてください。Sの上がEXとかってしてる訳ではないです。Fateシリーズのステータス・宝具のランクの概念と近いと思います。(そもそもFateシリーズのEXがAの上って意味では無いってことは知っていますよね???) 完全に脱線しましたが、何が言いたいかというとこの作品はアニメという枠組みを完全に飛び越えてしまっているということなんですよね。ストーリーの表面を攫うだけなら新劇場版の序・破・Qを観てれば何となく何が起こっているかは分かると思います。実際、自分はこのパターンです。当然、昔からのファンの人はテレビアニメシリーズもしっかり観て~とか、より物語の考察をした上で~とかってした上で観たと思います。ただ、それ以上に重要な要素としてこの作品と現実世界での反響・影響という物が切っても切り離せなくなって、結果、作品群の一部に現実が取り込まれてしまったと思っています。ネットがほぼ存在しない時代に放送されたテレビシリーズが放送後に口伝で広まっていき徐々にヒットしていったり、「残酷な天使のテーゼ」の爆発的ブームとか旧劇場版のこれで終わり??的な反響とかもあった訳ですし、新劇場版もめちゃくちゃ期待値高くて、その分延期のたびに揺り戻しで制作陣に対する負の感情とかも大きかったと思います。加えて、総監督の庵野秀明氏がこの作品に込めた意図というものを、彼の人物像という視点からも含めて紐解いていく必要があったと思います。シリーズが始まって四半世紀経ってようやく完結ということになりましたけど、この間に現実でエヴァに対して人々がどのような感情を抱いていたのかという要素が欠落してしまうとこの作品は完全に体を成さないように感じます。そういった意味でアニメの枠組みを飛び越えてしまっている、評価は計測不能ってことにしたいです(これで許してください)。「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」というキャッチコピーはもちろん作中での意味もありますけど、やっぱり現実世界の人々に向けられたメッセージ性が非常に強い気がします。

 

 

 

 以上、番外編の2020年度下半期のブログでした。ホントは4月中には出したかったのに気がついたら6月も半分終わってるんですよね(汗) 社会人になって、アニメ見る時間をどうやって捻出するかは今後の個人的な課題な気がしてます。今期のアニメの感想も頑張って7月には出すので良かったら読んでください。多分前後編に分けます。