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プランダラ学会論文 第三稿

プランダラ学会の皆さんお久しぶりです。ルビジウムと申す者です。

アニメ放送が終わって2ヶ月弱が経とうとして誰もプランダラの話をしなくなりましたがひっそりとこの論文では新説を提唱していきたいと思います。ということで今回は原作12~13巻についてアニメのみ勢の方にもそれとなーく伝わるような感じで内容を紹介していきたいと思います。前回同様、原作のネタバレを含むので原作をこれから読む予定のある方は間違ってもこの論文を読まないことをオススメします。

これまでのプランダラ学会論文はこちらからどうぞ

rubidium-37.hatenablog.com

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↑アニメ第2クールのED映像のそっくりさんたちに関する新説も用意してあります

 

 

 

 

 

ここから先はネタバレを含みます

※前回同様、著作権とかの問題でガチで何か言われたりしたらシャレにならないので画像はほぼ無いと思ってください。なんとか文章で伝える努力をするので(汗)

前回の11巻までは時風が生きていてアビスの王としてアルシアに対して宣戦布告して終わりました。その続きから解説していきます。

 

12巻 第44話

・時風率いるアビス軍のアリシア侵攻開始。抵抗する者もいたものの時風のバロットのカウント507025が脅しとなりすぐに正面きって抵抗する人間はいなくなる。(普通のアルシア人が知る最強のカウントがアラン前総司令の20万、クーデターで実権を握ったロベールのカウントが10万なので時風の50万は異常)

・特務本部の守りが手薄になっていることから突入を幾度となく試みるリヒトー達だがあと一歩のところで毎度薬物投与された園原に邪魔をされて失敗する。

・飛行機によってアビスから陽菜ちゃん帰還、リヒトー達は一時撤退。

・作戦会議中のリヒトー達の下に特務の人間がやってきてリヒトーに時風を止めるために特務に戻ってきて欲しいと頼む。

 

12巻 第45話

・特務の使者、ハーズ大尉はリヒトーに特務に戻ってきてくれるなら廃棄戦争時のリヒトーのバロットを返還すると伝え、特務のオリジナルバロット3つと陽菜が持ち帰ったオリジナルバロットを用いて直ちに核の永久放棄を再可決してほしいと持ちかける。それに対し、ナナは信用できないと言うがハーズ大尉は信用できないのであれば今ここで自分を殺しても構わないと言う。ナナは何故リヒトーにその役目を押し付けるのかと問うがこの一か月で特務の戦力の大半は時風に殺され、ハーズ大尉より上の階級の人間は園原・道安を除くとリゲル少将とダーレ中将のみであり、シュメルマンは病気で今の時風と戦える状態ではないことからもうリヒトーに頼らざるを得ないという。

プランダラ】一番可愛いのは誰?女性キャラクター可愛さランキングベスト5 - アニメミル

↑12巻の表紙にもなっているハーズ大尉、正統派の可愛さがありますね

・ハーズ大尉の説得に応じたリヒトーは皆と共に特務本部に向かう。アルシアは文明や科学を完全に放棄したわけではなく大地を蘇らせる技術を確立できれば選民をすることが必要なくなることから300年間研究されていた模様。(よって真の文明レベルは現代よりも進んでいると考えてよい)

・リヒトーに廃棄戦争時のバロットが返却され、特務部隊がリヒトーの下につくことに。リヒトーは特務といえど今後は人を殺さないことを約束してほしいとお願いする。

・特務のオリジナルバロットを用いてアルシングを開会したリヒトー、特務の軍服を纏ったリヒトーに対し何のつもりだと時風は激昂する。

 

12巻 第46話

・核の永久放棄の再可決の前に時風の説得を試みるリヒトー。今、時風がアビスの子供たちを救い、アルシアの民を見捨てようとしていることは300年前教官たちがアルシアを作って選民を行ったのと変わらないと主張する。 今度こそみんなで方法を探そうとリヒトーは言う。

・特務本部を探検していた陽菜ちゃんは偶然にも母・月菜が使っていた研究室を発見する。研究室の鍵は陽菜の姿に反応して開くようになっており、陽菜が入ったことで月菜からのメッセージが再生される。月菜はアルシングのエネルギーを受けられる人間は何も食べずとも生きていけることから食糧問題解決のために誰もが撃墜王になれる新薬を開発したものの同時にその新薬は廃棄戦争時のリヒトーを大きく凌ぐ力を与えてしまう副作用があり研究室ごとこれを封印したとのこと。しかし、実際は陽菜ちゃんたちは道安に拘束された際にこの薬を飲まされかけており、月菜も万が一現時点で軍部にこの新薬が渡っているのであれば周り全ての人間を疑えと告げる月菜。誰かが研究室に侵入した時点で他人に化ける力を持つ敵がいることになることから騙されていることに気づき、核の永久放棄の再可決をしてはいけないと判断した陽菜ちゃんはリヒトー達を止めに向かう。

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↑陽菜ちゃんがお腹の中にいる頃にメッセージは用意していた模様

・陽菜ちゃんが止めに入るもののあと一歩のところで間に合わず時風はリヒトーの説得に応じて核の永久放棄の再可決を受け入れてしまう。

・リヒトーは騙されていたことに気づき、敵も正体を現す。特務には味方にすら知られていない上級部隊が存在しており、その主な任務は不要になった特務の人間の処分であるとのこと。今回はリヒトー達をおびき出し、核の永久放棄の再可決をさせ、不要になった人間もろとも始末するとの指示が出ており、その命令を出したのが味方さえも存在を知らない7人目の撃墜王であり、その正体こそ「心撃」の撃墜王・ペレ(本名ゲシュペンス=ゼレーゲン)であったことが明かされる。(廃棄戦争時、リヒトー達が圧勝できたのもペレが敵の司令官を暗殺していたことで敵が烏合の集となっていたためであったとのこと、いわく「個」が何百万の「集」に勝てるわけがない)

 

12巻 第47話

・ペレの任務は王立軍で最も危険視されていたジェイル中尉とジェイル率いる中隊ゲフェングニスの暗殺であったがジェイルの勘により配属されてすぐに辺境のリィンちゃんの下に飛ばされてしまったとのこと。

・仲間をためらいなく殺そうとするペレに対し、リヒトーはリィンちゃんはキミを信じていたんだぞと怒り、攻撃をするがペレに対してリヒトーの攻撃は一撃も命中することなく躱され、気絶させられてしまう。(「閃撃」のリヒトーより早く動いている訳ではなくリヒトーの動きがあらかじめ分かっているかのように先に動いて戦っている)

プランダラ】7人の撃墜王を一覧で紹介!カウント・能力や異名の由来は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

↑本気のペレめちゃくちゃ強いです

・ハーズ大尉始め、リヒトーに従う大半の特務はペレという「個」に抵抗するがペレがより強力な「集」があったとすれば?と言い、現れたのはかつてのAクラスのメンバーのクローンの集団であった。

・Aクラスメンバーのクローンは300年前フィレンダ少尉によって作られ、月菜の新薬を投与された新型撃墜王であり、シュメルマンの忠実な部下である模様。

新型撃墜王"に関する3つの疑問 -『プランダラ』考察 | 漫画、読むや読まざるや。かつがつ読むべし。

↑全員カウント50万のバケモノらしいです

・新型撃墜王を前に陽菜ちゃんたちを逃がして刺し違えてでも戦おうとするリヒトーだったがリゲル少将・ダーレ中将に説得され他の特務のメンバーと脱出することに。しんがりとしてリゲル・ダーレの二人が戦うものの歯が立たず倒されてしまう。

・リゲル・ダーレにとどめを刺そうとするペレだったがその前に単身残ったリィンちゃんが立ちはだかり絶対に連れ帰ると宣言して戦いに挑む。

 

13巻 第48話

・新型撃墜王が自分たちが相手をすると言い、自分たちのバロットを放り出して堂々の遊んでやる宣言。舐めてかかる新型撃墜王達に「その女は300年前唯一あの元帥閣下に(攻撃を)当てた人間だぞ」と忠告するもののパンツを気にしなければ強かったリィンちゃんに押される展開に。見かねたペレが自ら戦うと言い、新型撃墜王たちも300年間誰一人として攻撃を当てられたことは無いと煽る。しかし、リィンちゃんの蹴りはペレに命中。「心撃」の撃墜王・ペレの能力は相手の心を読むことだと見破っていたリィンちゃん、あまりにもバカすぎるために戦闘中も何も考えてないためにペレの能力で動きを読めないというペレの天敵とも呼べる相手であった。

・リィンちゃんの会心の攻撃がペレへ命中する間際にペレをケガさせたくないという思いから攻撃の手を緩めてしまうリィンちゃん。逆に反撃をくらい肩を外され戦闘不能に。ペレはリゲル・ダーレにとどめを刺し、リィンちゃんに対しては「アンタはオレの大事な曹長(オモチャ)ッスからね...」と言い残し見逃す。

・アビス軍に対して「空軍」で対処するように指示するペレ。(「空軍」の詳細は不明のものの現代より進んだ技術を用いた戦闘機というイメージで良さげ?)

・上級特務部隊は時風への報復として各地のアビスの少年兵たちを見せしめに殺す様子をエリン補佐官を脅して中継させることに。

 

13巻 第49話

・シュメルマンに上空からの攻撃に自分は抵抗しないから子供たちは解放するよう要求する時風。シュメルマンは子供たちを人質に取ったわけではなくあくまでも見せしめだとして時風の見ている状況で上級特務部隊に殺させようとする。

・脅されているエリン補佐官は「悪趣味が過ぎる」として時風への通信を切るが、上級特務部隊はそれならば(時風への見せしめとして)子供たちの首を後で空からバラ撒くと言って殺そうとする。

・ここでエリン補佐官の前にジェイルが現れ、上級特務を倒し子供たちを救う。各地にいる子供たちもジェイル直属のゲフェングニスのメンバーたちが上級特務を倒して救出する。(ゲフェングニスのメンバーの大半は悪人を合法的に殺せるから所属してるようなヤバい連中) ジェイルは各地のゲフェングニスのメンバーに今後は悪人と言えど殺すなと命令する。(もちろん猛反発を受けるが)

・エリン補佐官はジェイルにペレが7人目の撃墜王であったことを伝えるもののジェイルは「ようやく裏切る気になったか...」と笑う。同じ頃一人取り残されたリィンちゃんはリゲル・ダーレにとどめとして打たれた弾がペイント弾だったことに気づく。

・同じくしてペレは楽園の壁最終防衛ラインにある本物のリヒトーの廃棄戦争時のバロットに手をかけており、それをシュメルマンに見つかり、「キミが裏切ったのは我々だね?」と指摘される。

 

13巻 第50話

・シュメルマンの指摘に対し本物がちゃんとあるか確認しただけだと弁明するペレ。万一これがリヒトーの手に戻ることがあれば特務は負けるとまで言うペレ。シュメルマンも同意し、最も恐れていることはそのバロットを手にしたリヒトーのもとに全ての撃墜王が再結集することだと言う。ゆえに時風は廃棄戦争中に殺し(実際は生きていた訳ですが)、リヒトーは時風を殺した罪悪感で希望を奪い、園原は薬漬けにし、道安は園原を人質に隷属させ、アランは永い年月をかけ国王暗殺の濡れ衣を着せ失脚させたという訳だった。加えてAクラスのクローンから新型撃墜王を生み出し、「空軍」という未来兵器も造り出したもののその二つの機密情報をペレがわざとリヒトーたちに漏らしたと指摘。リヒトー側についた特務程度の「集」に対し新型撃墜王を呼ぶ必要がなかったこと(ペレ一人で十分)やアビスの少年兵ごときに「空軍」を出す必要がなかったことなどからシュメルマンはペレの裏切りを確信。園原に殺すように命じる。

・園原はペレを殺すように見せかけてシュメルマンを攻撃。一瞬のスキをついてリヒトーのバロットを持ちだして逃亡する。園原はあらかじめ薬で支配されてるフリをしていた模様。(園原の「信念」が薬の効果を打ち破ったらしい)

・ペレは園原逃亡の時間稼ぎを行うが一瞬でシュメルマンにボロボロにされてしまう。(病気でろくに戦えないというのも恐らくデマ情報) 何故裏切ったのか問うとペレはオレは誰も信じないし、「心撃」の能力を手に入れてからますます人を信じれなくなったがリィンちゃんに惚れてしまったことでリィンちゃんの笑顔を守るために裏切ったと言う。

プランダラ 13巻 感想』“シュメルマンが怖いもの”:水無月すう : アニメと漫画と 連邦 こっそり日記

・シュメルマンに楽園の壁から突き落とされ死を覚悟するペレだったが地面にぶつかる寸でのところで脱出してきたリィンちゃんに救われる。落下する自分を受け止めたリィンちゃんに対し、腕が一生使い物にならなくなって大好きなボランティアができなくなったらどうするんだと怒るペレ。それに対しリィンちゃんはその時はペレが手伝ってくれるんでしょと言ってキスをする。ペレは「一生アンタを信じるよ...曹長...」と応える。

 

13巻 第51話

・リィンちゃんに作戦の全貌を伝えるペレ。リヒトーのバロットを持ちだしてシュメルマンから逃げ切るためにペレと園原で一芝居打ったという訳であった。(他の連中は嘘つくのが下手なので作戦は伝えずに実行) 園原が無事にバロットをリヒトーに届けられれば戦えるという算段だが特務本部から「閃撃」並みに速い新型撃墜王が跳び出し、園原に追いついてしまう。

・かつてリヒトーに依存して逃げてばかりだった自分から変わりたいという「信念」を持った園原は逃げることを止め、新型撃墜王を迎え撃つことを決意。「閃撃」タイプの新型撃墜王を圧倒するもののその間に他の新型撃墜王にも追いつかれてしまい人数不利になり窮地に立たされてしまう。

 

 

ここまでが13巻の内容の大筋となります。今回の大事なポイントはペレが7人目の撃墜王で特務側を裏切ってリヒトーたちの味方に完全についたこととですね。まぁアニメ最終話辺りからペレには重大な秘密がありそうな感じは薄々醸し出してましたけどまさかの最後の撃墜王とはちっとも気づかなかったなー(棒)

で、ここからは本論文の冒頭でも触れたアニメ第2クールED映像のそっくりさんたちの新説についてです。まずはこちらの画像をご覧ください。

f:id:rubidium-37:20200625014505j:plain 小鴉(夜天の可愛い主人) sur Twitter : "2クール目学園編スタート一癖も二癖もありそうな連中ばかりで面白そう!! OPもED も変わって気分一新・・・EDの作画コレでええんか???誰ってなったんやが(¯―¯٥) #プランダラ… "

小鴉(夜天の可愛い主人) sur Twitter : "2クール目学園編スタート一癖も二癖もありそうな連中ばかりで面白そう!! OPもED も変わって気分一新・・・EDの作画コレでええんか???誰ってなったんやが(¯―¯٥) #プランダラ… " f:id:rubidium-37:20200829215545p:plain
いやマジで誰だよこいつら?

本編の作画がボロボロだった時期にEDが変わったので映像もやっつけ仕事になってしまいこんなとんでもないそっくりさんだらけの映像になってしまったというのがおおよそ多くの人が抱いた印象でしょう。しかし、自分は原作を読み進めるうちに実はこの映像には深い意味が隠されている可能性に気づいてしまったのです。

 

今回提唱する新説は「EDのそっくりさん、変身能力で変身した偽物およびクローンだった」というものです。今回の原作解説パートで説明した通り、月菜の生前のメッセージとそれを聞いた陽菜ちゃんの推測により他人に化ける能力を持った敵の存在が示唆され、実際にリヒトーたちの目の前に上級特務部隊の一員として姿を現しました。しかも、こいつは月菜の研究室に侵入するために陽菜ちゃんの姿に化けた訳です。ですが、実際に化けた姿がどれほど再現度が高いものなのか描写が無い以上、我々に知りようはなくなってしまいます。

果たして、本当にそう決めつけてしまってよいのでしょうか...?

ここにきての変身能力持ちの敵の登場、流石に後出しジャンケンが過ぎる気がしてならなかった自分はもう一度しっかり原作を見直してみました。するとなんということでしょう、こいつちゃんと今までにも登場してるではありませんか。

皆さんは確実に忘れていると思うのでもう一度おさらいしていこうと思います。(アニメの方で説明するのが分かりやすいのでそちらを用います、第一稿の論文も合わせて参照してもらえるとさらに理解しやすいはずです) まず、アニメ2話(リヒトーが撃墜王を名乗るペテン師と星奪戦をする回)のラストにて陽菜ちゃんが自らをかばってくれたリヒトーにお礼を言った直後にて謎の軍人が陽菜ちゃんにお礼を言いにきただのなんだのと現れるシーンですが、「本当の上官」、「音速」、「重力加速度」といった普通のアルシア一兵卒からはまず飛び出すはずのないワードが出てくるんですよね。おまけに小型通信機でリヒトーの生存を本当の上官(今ならシュメルマンのことだと分かりますが)に報告してます。まあコイツが件の変身能力持ちであったという訳です。

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続いて、アニメ11話(ナナの能力でジェイルたちが300年前に送られる回)の開始15分付近(dアニメストア基準)でコイツが別の顔で登場しています。「この顔はもう使えませんね」と言って素の顔(ホントに素の顔かはまだ未確定ですが)に顔を変えているシーンとなっています。これによってコイツに変身能力があることが分かりますが、これだけではまだ、変えられるのは顔だけなのか(体型等も変えられるのか)、実在する人物にしか変身できないのか等の能力の制約については不透明なわけです。

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それでいてコイツの次の大きな登場が今回解説した原作12巻になって変身能力がめちゃくちゃストーリーに直結してくるというのは見てる人間に対しては不親切感が否めません。ここで登場するのがアニメ第2クールのあのED映像という訳なのです。あのEDのそっくりさんたちが実はこの変身能力持ちの上級特務部隊のメンバーが化けた偽物だったとしたらどうでしょうか。原作では描写されていなかった変身能力の再現度がどの程度のものなのかという重要な事実を我々が知るためには絶好の機会だった訳です。このED映像により変身能力で顔だけでなく体型等もおおよそ再現できることが分かると思います。

ストーリーに直結した陽菜ちゃんについてピックアップすると本物と比較したときにおおよそ7~8割は再現できてると考えていいでしょう。

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ここで反論が上がるとすればなぜ我々視聴者が違和感を覚えるレベルの偽物なのに月菜の研究室のロックをしている機械が騙されているのかという点です。これについてはいくつか考えられますが「陽菜ちゃんの姿に反応して開錠される」というシステムに問題があったと言えるでしょう。というのもロックをかけた当時(300年前)は陽菜ちゃんはお腹の中にいた訳なので産まれた後の陽菜ちゃんの姿なんか予測しかできない訳です。時風と月菜の遺伝子からアルシングの技術を用いればある程度は絞り込めるでしょうけど100%一致させることはまず無理なわけです。そうなると機械の方がある程度ロックの厳しさを緩める必要がある訳ですがそこを上手くつかれたと考えられます。つまり、変身能力の再現度が7~8割程度でも機械は「若干顔の予測と違うけどおおよそ予想通りだから多分本物の陽菜ちゃんやろ~www」という感じで開錠してしまったという訳です。

 

ここまでが新説の前半部分、「変身能力で変身した偽物」の話になります。続いて後半部分の「クローン」の説明です。

原作12~13巻を読んでいる時に真っ先にこのED映像でクローンとおぼしき人間が混ざっている可能性を考えていました。それはAクラスのメンバーです。各人ほんの一瞬しか映っていませんが顔が若干違うことで視聴者からすれば明らかに違和感を覚えたと思います。

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↑見切れてますが他のAクラスの面々も映ってるので確認してみてください

それもそのはずで、彼らは今回原作解説部分で登場したフィレンダ少尉によって作られたクローン(新型撃墜王)だからです。クローンと言えど100%元の人間と同じ顔になるとは考えにくいですよね?(極論を言えばオリジナルまたはクローンの一方が後天的にケガ等を負ってキズが残ったりする可能性が十二分にあるため) つまり、逆説的に顔が若干違う彼らはオリジナルのAクラスのメンバーである可能性は低くなる訳です。加えて、アニメ最終話ラスト部分にてシュメルマンの下にAクラスのメンバーとおぼしき人影が映っていますが顔は映されていませんでした。

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アニメ視聴者はこれを見て「もしかしてAクラスのメンバー生きてる?」とミスリードした方も多いと思いますが実際はクローンであった訳です。ただこれで顔が映っていたらクローンのそっくりさんであることが(少なくとも)視聴者には簡単にばれてしまいますから演出的に隠す必要があった訳です。彼らクローンたちをあえてED映像に出すことでアニメのみでもAクラスのメンバーは生存している説を否定できるようにするという親切な構成にしたいという制作の意図があった訳です。

 

ここまで新説について議論を展開してきましたが様々な状況証拠がこの説の正しさを裏付けていると言っていいでしょう。これにより、もしアニメ2期が来た時に我々は簡単に偽物やクローンを見分けることができる訳ですね。なんて深い作品なんだプランダラ...

あと今月の26日に原作最新16巻が発売したのですが帯を見てみると累計100万部突破!ってなっててひっくり返っちゃいました。もしかして大人気コンテンツ?

プランダラ(16) (角川コミックス・エース)
 

ということで今回は以上です。質問・反論等あれば是非Twitterの方までお願いします。次回は原作14~15巻の内容に触れつつ、また新説があれば用意しようかなと思います。では次回の論文でまたお会いしましょう。Forever Plunderer~♪